信用取引はハイリスク・ハイリターン
株価1000円だったある銘柄が、3日後には1030円になったとしましょう。単純に言えば100株買って3日後に売れば3000円の儲けになります。この場合、現物取引なら10万円の元手が必要なので投資利回りは3%ですが、信用取引は元手が30%の3万円でいいので、投資利回りは10%になり、金利などを差し引いても断然有利になります。
これを小さな力(投資額)で重い石を動かすてこになぞられてレバレッジ効果と呼びます。「信用取引はおいしい」「少ない投資で大きな儲けが望める」と言われる理由がここにあります。
しかし、儲かる時が約3倍なら、損するときも約3倍になることを覚悟しなければなりません。読みが外れて損失を出すと、6ヵ月後の決済を待たずして追加証拠金(追証)の請求を受け、損失の一部を前払いさせられます。信用取引は非常にハイリスク・ハイリターンな取引方法です。
とはいえ、信用売りは株価の下落局面でも儲けを出すことができるので、銘柄を分散させてリスクの回避に利用することが可能です。小額取引を繰り返すデイトレでは有利な投資手段です。